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ろくべえまってろよ

ろくべえが、あなに おちているのを、
さいしょに みつけたのは、えいじくんです。
「まぬけ。」
と、かんちゃんが いいました。
いぬのくせに、あなに おちるなんて、
じっさい、まぬけです。
あなは、ふかくて、まっくらです。
なきごえで、ろくべえ という ことは、
わかりますが、すがたは、みえません。


穴に落ちてしまった犬のろくべえを子供たちは
何とか助けようとします。
家から、かいちゅうでんとうを持ってきて照らしながら、
声をかけたり、好きだったシャボン玉を吹いてあげたり。
しかし、はじめは子どもたちの声に反応していたろくべえも、
ちらっと目を向けるだけで反応しなくなっていきます。
脱出することをあきらめてしまったのでしょうか?
表情も淋しそうです。
心配した子どもたちは、
なんとかろくべいを助けたくて苦肉の策を考えだします。
それが何ともほほえましいアイディアでした。

長さんの絵が可愛いくて、おもわず手にとってしまった一冊。
「まぬけ」と言ったかんちゃん、口は悪いけど愛情を感じます。
ろくべえを何とかして助けたい必死さが伝わってきて、
心があったかくなるお話でした。

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◇ 作: 灰谷 健次郎
◇ 絵: 長 新太
◇ 出版: 文研出版
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by hanayuki_rei | 2008-09-16 23:35 | 児童書・絵本

がちょうのたんじょうび

ある おひゃくしょうやの うらにわに
あひるや、がちょうや、もるもっとや、うさぎや、いたちなどが
すんで おりました。
さて、ある ひの こと がちょうの たんじょうびと いうので、
みんなは がちょうの ところへ ごちそうに まねかれて いきました。
これで、いたちさえ よんで くれば、みんな おきゃくが そろう わけですが、
さて、いたちは どう しましょう。


いたちを呼びたいけど、みんなが悩んでいた理由は、
いたちのおならです。
いたちはおならをしない約束で、がちょうの誕生日にまねかれますが…

ユーモアたっぷりの可愛いらしいお話です。
黒井さんの絵も、動物たちが愛嬌たっぷりに描かれています。
いたちが、ちょっと気の毒のような気もしますが、
思わず笑ってしまいます。

このお話は「いたちの最後っ屁」として、
古くから伝承や説話のなかで語られていたものを
新美さんが、童話のテーマに据えたものでした。
愛知高等女学校で英語の先生をしていたとき
担任をしていた女生徒たちに上演させるために、
「ガア子の卒業祝賀会」という戯曲にも書き上げられました。
(あとがきより)
このことより、新美さんのこの作品に対する思い入れが
伺い知れるようです。

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◇ 作: 新美 南吉
◇ 絵: 黒井 健
◇ 出版: にっけん教育出版社
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by hanayuki_rei | 2008-09-14 23:33 | 児童書・絵本

ちいさいおうち

むかしむかし、 ずっと
いなかの しずかなところに
ちいさいおうちが ありました。
それは、 ちいさい きれいなうちでした。
しっかり じょうぶに たてられていました。
このじょうぶないえを たてたひとはいいました。
「どんなにたくさん おかねをくれるといわれても、
このいえを うることはできないぞ。 わたしたちの
まごの まごの そのまた まごのときまで、
このいえは、 きっとりっぱに たっているだろう。」
 …

長い間、ちいさいおうちは、
丘の上から 周りの景色を眺めて
四季を感じながら 幸せに暮らしていました。
ところが、そのうち ちいさいおうちの周りはすっかり景色をかえ
しずかな田舎から、にぎやかな街になってしまったのでした。
もう季節も分からなくなってしまいました。

ちいさいおうちは、人間のように感情を持っていて、
まるで生命が宿っているかのようです。
周りがどんどん都会になって行き自分がぼろぼろになってしまった時は
さぞかし悲しい思いをしただろうと思います。
人間だって、家だって、動物だって、物だって
よく分からないだけで、みんな感情があるんだろうな。
あらためて、そう考えさせられたお話でした。
ちいさいおうちをとりまく環境の変化とちいさいおうちの思いが
うまく表現された かわいくて、素敵な絵本です。

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◇ 出版社:岩波書店
◇ 文・絵: バージニア・リー・バートン
◇ 訳:石井 桃子
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by hanayuki_rei | 2008-08-03 21:11 | 児童書・絵本

きつねとうさぎ

あるところに きつねと うさぎが くらしていました。
きつねのいえは こおりで できていました。
うさぎのいえは 木のかわで できていました。
きつねは うさぎのいえを みて いいました。
「なんて きたない いえだこと! ひどい ぼろやじゃないの!
わたしのいえは、ピーカピカ。 あかるい こおりの きゅうでんなのさ!」
 …


春になると、こおりのいえは、とけてしまい
きつねは、うさぎの家をとってしまいます。
おおかみ、くま、うしが 次々と うさぎを助けようとしますが
みんな きつねに追い返されてしまいます。
ひとり かなしみにくれていた うさぎでしたが…。

ロシアの昔話です。
読み終えたあと、いい気分になれるお話です。
単純でとても分かりやすいお話ですが
とても奥が深い内容です。
絵もおしゃれでかわいいくて
眺めているだけでも楽しめる絵本です。

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◇ 出版社: 福音館書店
◇ 絵: F・ヤールブソワ
◇ 構成: Y・ノルシュテイン
◇ 訳: こじま ひろこ
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by hanayuki_rei | 2008-07-31 19:08 | 児童書・絵本

ホンドとファビアン

ファビアンは まどわくのうえ
ホンドは ゆかのうえ
それぞれお気に入りのばしょにいる
ねむたい2ひき
「起きなさい、ホンド でかけるぞ」
ホンドは冒険にいくところ
ファビアンは うちに とどまります
 …


いぬのホンドとねこのファビアン
それぞれのいごこちのいい場所で
一日を過ごします。

やさしい絵と静かにすすむお話。
ゆっくりと優しい時間が流れます。
時間に追われる毎日
たまにはゆっくりと何にも考えず
絵本を見ながら過ごす一日も
いいものだと思える一冊です。

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◇ 出版社: 岩崎書店
◇ 作・絵: ピーター・マッカーティ
◇ 訳: 江國 香織
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by hanayuki_rei | 2008-07-29 20:34 | 児童書・絵本

きつねのフォスとうさぎのハース

くいしんぼうのきつねのフォスとしっかり者のうさぎのハース。
そして、あわてんぼうのフクロウと
フクロウがたまごから育てたピヨの
おもしろおかしい物語。

フォスとハースは
よくけんかをします。でも本当はお互いを思いやってとっても仲がいいんです。
そんな様子をよく表しているのが

2人が森の中を歩いているときのこと。
フォスはぐずぐずして歩きたがらない。
ハースは先に走って行ってしまった。
暗い森の中で、フォスは急に怖くなる。
ハースはフォスを心配して様子を見に戻って来ていた。
というお話と

ハースがかぜをひいてしまった時のこと。
具合のわるいハースを気づかい
外で遊ぼうというフクロウの誘いを断って
フォスはハースのそばにいてあげた。
とおいうお話。

そして、そそっかしいフクロウと かしこいピヨも
お話を盛りたてています。

絵本のわりに長文ですが、
話の展開がはやいので すらすら読めました。
とっても楽しい お話で、
途中、何度も笑ってしまったほどです。

ベルギーの「本のライオン賞」、子ども達の選ぶ「金のフクロウ賞」に輝き
世界8つの言語に翻訳されているほど人気のある
ベルギー生まれの絵本です。

オランダ語で、全然分かりませんが こんなホームページもあります。 Vos en Haas

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◇ 出版社: 岩波書店
◇ 作: シルヴィア・ヴァンデン・ヘーゲ
◇ 絵: テー・チョンキン
◇ 訳: 野坂 悦子 (のざか えつこ)
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by hanayuki_rei | 2008-07-25 21:43 | 児童書・絵本

しろいやみのはてで

よるの ふぶきは、いつ おわるとも なく、
びゅうびゅうと ふきあれて いた。
ゆきの あなに とじこめられた
ヤギと オオカミは、 ただ ひたすら、
ふぶきの やむのを まった。
どのくらいの じかんが すぎただろう。
オオカミは ぼんやりと あの よるの
ことを おもいだした。
 …


嵐の夜に出会ったヤギとオオカミ。
ありえない友情を 苦難を乗り越えつらぬいた。
吹雪の夜 離れ離れになり、
もう二度と会えないだろうと思われた二匹が
奇跡の再会をした。
吹雪の夜、もう明日がないかもしれない。
そんな時 二匹が思うことは、
出会ってから今日に至るまでの
いろんな出来事や互いへの思いだった。
二匹の友情は本物だったと感じさせられた。

あらしのよるにシリーズの特別編として出版された絵本。
『あらしのよるに』シリーズ 全7話を読み終えたあとで
読むと
あの時の二匹の心情が分かっていいと思う。

この絵本を見つけたときは、
お気に入りのお話の特別編ということもあり 迷わず購入した。
この一冊だけでは、内容はあまりないと思うので
『あらしのよるに』シリーズを読んで感銘をうけたファンの方は、
読んでみてもいいのでは と思う。

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◇ 出版社: 講談社
◇ 作: きむら ゆういち
◇ 絵: あべ 弘士
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by hanayuki_rei | 2008-07-23 15:59 | 児童書・絵本

ルピナスさん

ルピナスさんは、海をみおろすおかのうえにある、
小さないえにすんでいます。
いえのまわりには、
あおや、むらさきや、ピンクの花が、さきみだれています。
ルピナスさんは、ちいさなおばあさんですが、
むかしからおばあさんだったわけではありません。
うそじゃありません。
ルピナスさんから、ちょくせつきいたのです。
そう、ルピナスさんは、わたしの大おばさんなのです。
 …

ルピナスさんは、こどものころアリスとよばれていました。
アリスは、おじいさんと世の中をうつくしくするという約束をしました。
大人になってアリスは、ミス・ランフィアスとよばれるようになり
いろんな国へ行きます。
温かい南のや一年中 雪のとけない山に登ったり、
ジャングルや砂漠へも行きました。
そして、行く先々で忘れられないような人々にあいました。
やがて、ミス・ランフィアスは海のみえる家にすみますが
おじいさんとの約束を果たしていないことに気づきます。

とっても綺麗な絵本です。
お話はたんたんとしていますが、
ルピナスさんの明るさと行動力が伝わってきて
読んでいて 希望がわいてきます。
そして、明るい色彩の絵は
見ているだけで、優しい気持ちにしてくれます。
大人がよんでも 楽しめるステキな内容です。

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◇出版社: ほるぷ社
◇作: バーバラ・クーニー
◇訳: かけがわ やすこ
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by hanayuki_rei | 2008-07-22 21:24 | 児童書・絵本

もうぜったいうさちゃんってよばないで

あるところに うさちゃんと よばれている こうさぎがいた。
ほんとうのなまえは ジャン・ニンジンスキー。
でも だれも そうよんでは くれない。
「おとなたちは ちゃんとした なまえを もっている。
ぼくだって りっぱな なまえを もっている。
なのに どうして おとなたちは、 ぼくのことだけ
うさちゃん なんて よぶんだろう」
 …
ジャンは、おじいさんに自分はどうして
名前で呼んでもらえないのか聞きに行きますが
なっとくできません。
他に相談する相手もいなく ジャンが考えついたのは
銀行強盗だった。
ジャンは警官につかまり、刑務所に入れられてしまいます。
そこで知り合った自分よりちいさいうさぎと
なにやら よからぬことをしようと企てます。

えっ!?うさぎが銀行強盗?ってびっくりしちゃう お話。
ありえないよって思いながらも、引き込まれてしまう。
ジャン・ニンジンスキーなんていう名前からして
とってもユニークで思わず笑ってしまいます。
この うさちゃん、私 好きです。
あっ ジャンって呼ばなきゃね。

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◇ 出版社:リブリオ出版
◇ 作・絵: G.ソロタレフ
◇ 訳: すえまつ ひみこ
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by hanayuki_rei | 2008-07-18 19:16 | 児童書・絵本

ふるびたくま

赤いスーツを着た小さなきみに

ある日、ずっとクララのお気に入りだったくまが
鏡の前に立ち、かなしげに自分の姿を
みつめていました。
かつてまっ白だった毛はぼろくつ下のようにうすよごれ、
背中のほころびからはつめものがとびだしています。
目は片方ゆるくなってしまいましたし、鼻もときどき
おっこちて、ベッドの下にころがっていってしまう
ありさまでした。
「もうすぐ、ぼくはおんぼろになってしまう」
くまはいいました。
「すりきれた、おんぼろのくまだ」
すりきれたおんぼろのものたちがどうなるのか、
くまは何度もみてきました。
 …

くまは じぶんが おんぼろになっていくのが こわくて
想像しただけで涙がでてきました。
これ以上、すりきれないように静かに動いたり
クララと遊ぶのをひかえたり
一緒に寝るのもがまんしました。
そんなくまに 他の動物たちは心ないことばを
浴びせかけます。
ある日、くまはクララが新しいお気に入りをみつけたと思い
ひっそり外に出て捨てられるのをまちました。
そして、くまが気づいたときには…

この絵本の 絵も お話も お気に入りの一冊です。
くまの気持ちが ひとつひとつ 丁寧に書かれていて
シンプルな絵ですが くまの表情がみえてくるようです。

大切にされるが故の悩みもあるのだと感じました。
だからこそ 大切にすることは、大事なのだと。

ものがあふれ大切にする気持ちが薄れがちな このごろ
その気持ちを持ちつづけるのは難しいことだけど
「大切にする気持ち忘れずにいたいな」

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◇ 出版: BL出版
◇ 作: クレイ・カーミッシェル
◇ 訳: 江國 香織
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by hanayuki_rei | 2008-07-16 16:22 | 児童書・絵本


うさぎと絵本のブログです。愛うさぎの雪のこと、読んだ絵本のこと、日々のことなど思いのまま綴ってます。楽しく読んでもらえたらいいな。


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