カテゴリ:児童書・絵本( 136 )

ぼくを探しに

何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを
探しに行く


とても単純な絵と文からなるこの絵本は
ある意味、とても哲学的な本だと思う。
完全でないぼくが、
足りない部分を見つけたときは
とても嬉しかったけど、
楽しさを味わえなかった。

案外、完全でない方が人生楽しい。
私も完全を求めて色んなことをするけれど、
その過程が楽しいし
結局は完全でない自分の方が好きだったりする。
不完全なものには、ふたつとない美しさが存在する。

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◇ 作: シルヴァスタイン
◇ 訳: 倉橋 由美子
◇ 出版社: 講談社
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by hanayuki_rei | 2009-10-27 21:46 | 児童書・絵本

ファーディーとおちば

秋なので秋らしい絵本をひとつ。

こぎつねのファーディーには、毎朝会いに行く友達がいました。
その友達は緑の葉っぱをたくさんつけた大きな木でした。
ある朝、いつものように友達に会いに行くと、
大きな木は元気がありません。

心配になって、かあさんぎつねに聞いてみると
それは、「あき」だからだと言いました。
こぎつねは「あき」とは病気のことだとカン違いしているようで、
友達に「すぐによくなるよ」と言ってなぐさめました。
しかし友達はどんどん元気がなくなり、どんどん葉っぱがなくなっていきます。
ファーディーはこれ以上、友達の葉っぱがなくならないように
守ってあげようとしますが…。

友達を守ろうとひっしになっているファーディーが、
とても健気でかわいいです。
秋も深まり寒さが増してきますが、このお話はとてもあったかいです。

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◇ 作: ジュリア・ローリンソン
◇ 絵: ティファニー・ビーク
◇ 訳: 木坂 涼
◇ 出版: 理論社

b0085080_23344151.jpgこの絵本のシリーズに『ファーディーのはる』があります。
あわてんぼうのファーディーがちょっとした騒動をまきおこす楽しくかわいいお話です。
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by hanayuki_rei | 2009-10-25 23:38 | 児童書・絵本

きみのこと好きだよ

あのとき、すごく怒って、
「もう、おまえの顔なんか見たくない!」
と言ってたのに、
2週間後に
小さな声で電話がかかってきた。

そんなきみがとても好きだよ。



中学1年の息子をがんで亡くした母親が出版社に送った1通の手紙が元で
今年のはじめ話題になり、復刊されたという絵本です。

この本を知ったのは、
今月、松浦このみさんの朗読を聞きに行った時のことでした。
「きみのこと好きだよ」が復刊されたきっかけとなった手紙と共に語られた話に
涙がとまらなくなりました。
静まり返った辺りからも、鼻をすする音が幾度となく聞こえていたように思えました。

この日、会場で販売されていたこの本を即購入して帰りました。
しばらくテーブルの上で読まれる出番を待っていた「きみのこと好きだよ」を
昨夜、手にとりました。
そして声にだして読んでみました。
不思議なことに、「きみのこと好きだよ」の言葉が、
様々な人への思いや様々な人からの思いとなり
自分の経験と重なり、結びついてきて、涙なしでは読めませんでした。

「きみのこと好きだよ」なんて、照れくさくて言えない。
でも、なんのわだかまりもなくこの言葉が言えたら、
もっと生きやすい社会になるのかも知れない。
たとえ、言葉に出して言えなくても、
行動に示すだけでも違うのかもしれないな。
短くてあっという間に読めてしまいますが、
とても奥深い中味の濃い一冊でした。

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◇ 著: ほしば ゆみこ
◇ 絵: 国井 節
◇ 出版社: ディスカヴァー

復刊に関したブログがありますので、興味のあるかたは、ぜひ目を通してみてください。
→ ディスカヴァー社長室ブログ(1) 
→ ディスカヴァー社長室ブログ(2)
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by hanayuki_rei | 2009-10-24 22:34 | 児童書・絵本

とんことり

かなえは、やまの みえる まちに、ひっこしてきました。

引っ越したばかりの日、玄関からちいさな音が聞こえました。
かなえが行ってみると郵便受けの下にすみれの花束が落ちていました。
その日から毎日届く小さな贈り物。
引っ越したばかりで、友達がいなくてつまらない。
そんなふうに思っているかなえに、どんな新しい友達が待っていたのでしょう。

「とんことり」
不思議な絵本のタイトルは郵便受けに
新しい友達から届けられたメッセージの音だったんですね。
引っ越した先にある見えない不安と期待が、
この「とんことり」という音に集約されているように感じました。
「出会い」がとても素敵ななお話です。

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◇ さく: 筒井 頼子(つつい よりこ)
◇ え: 林 明子(はやし あきこ)
◇ 出版: 福音館書店
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by hanayuki_rei | 2009-06-17 20:55 | 児童書・絵本

こんとあき

こんは、あかちゃんを まっていました。
こんは、おばあちゃんに あかちゃんのおおもりを
たのまれて、さきゅうまちから きたのです。


こんは、あきが赤ちゃんのころからずっと一緒に過ごしてきました。
あきはだんだんおおきくなり、こんはだんだん古くなって腕にほころびができます。
そのほころびを直してもらうのに、こんとあきは電車に乗って、
さきゅうまちのおばあちゃんの家を目指します。
途中、こんに災難が降りかかります。
そのたび心配するあきに、こんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言って
励ましともとれる言葉をいいます。

ちょっとドジなこんと、こんを信頼して頼っているあきのさきゅうまちへの旅は、
温かくもあり、ちょっと切なくもあります。
でも、こんとあきはとてもたくましくて、とてもかわいくて、抱きしめたくなるほどです。
しらずしらずのうちに絵本の世界に引き込まれていくようでした。
じんわりと心の芯からあったまるお話です。

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◇ さく: 林 明子
◇ 出版: 福音館書店
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by hanayuki_rei | 2009-06-17 20:08 | 児童書・絵本

あめふりうさぎ

このこ ふつうの うさぎにみえるけど
おおあめの ひに うまれたんだ だから…


とってもなき虫なうさぎのこ。
このこがなくと雨が降ります。
だから、おかあさんもお友達もたいへん。

ある遠足の前日、うさぎのこがカゼをひいていまい、お外に出られなくなってしました。
遠足にいくみんなは、このこが泣かないように願うばかり。

あめの日に産まれたから、泣くと雨がふる。
晴れの日に産まれたら、笑うと晴れるのかな。

とてもユニークな絵本が多い、せなけいこさんの絵本。
突拍子もないアイディアと単純なお話が、子供達にはおおうけなんでしょうね。

あめふりうさぎ、ちょっぴりかわいそうだけど、
これからの季節、いっぱい泣くのかな。

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◇ ぶん・え: せな けいこ
◇ 出版: 新日本出版社
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by hanayuki_rei | 2009-06-06 06:40 | 児童書・絵本

まじょのデイジー

だれでも いっしゅんで すべてを かえる まほうを もっています。

魔女の勉強中のデイジーは、とてもちいさなおんなのこ。
ほうきで空を飛ぶ練習をしますが、あまりうまくとべません。
練習中に大きな木の上に落っこちてしまいました。
そこには昼寝中の鳥、ズズーがいたのです。
昼寝をじゃまされたズズーはとっても不機嫌で、デイジーにいじわるなことばっかり言います。
そんなズズーですが、ひょんなことからデイジーに空を飛ぶためのアドバイスをすると…。

うまく飛べて嬉しくなっただデイジーはズズーを抱きしめました。
すると、これまで誰にも相手にされなかったズズーは涙を流して喜んだのでした。

だれでも一瞬で、全てを変える魔法。それは心なのかもしれないな。
心から何か思ったり、心から何かをしたときに、きっと魔法がかかるんじゃないかと。
それも邪まな心じゃなくて、純粋な愛の心じゃなきゃ魔法はかからない。
きっと、そう。
そう信じたい

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◇ 作・絵: 植田 真
◇ 出版: のら書店
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by hanayuki_rei | 2009-06-05 19:06 | 児童書・絵本

3びきのくま

もりのなかに、くまのかぞくが すんでいました。
おおきくて ちからもちのパパぐま。
ちゅうくらいで おりょうりじょうずなママぐま。
ちいさくて あまえんぼうの こぐまの3びきです。

あるひ、ママぐまが かぼちゃのスープをつくりました。
でも、あつくて たべられません。
そこで、3びきは、スープがさめるまで
もりへ さんぽにでかけました。


有名なイギリスの民話「3びきのくま」が、
いもとさんの可愛いイラストで絵本になりました。
3びきのくまが、出かけた後、道にまよった女の子が中に入ってきて、
さあ、たいへん。
3びきのくまのお部屋の中はどうなっちゃうの?

そうそう、こんなお話だったね。
忘れてた記憶がよみがえってきて、すごく懐かしくなりました。
こんなに楽しいお話は、ぜひ、お子さんに読んであげて欲しいです。

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◇ 作・絵: いもと ようこ
◇ 原作: イギリス民話
◇ 出版: 金の星社
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by hanayuki_rei | 2009-06-04 19:09 | 児童書・絵本

空の飛び方

ある日、散歩の途中、わたしは1羽のペンギンにひょっこり出くわした。

空から落っこちたんだよ、とやつは言った。
でも、ペンギンが-やつはどうみてもペンギンだった-
飛べないことぐらい、わたしだって知っていた。


こんな出だしで始まるこの物語。
すごい不思議な気分。
ペンギンって空飛べないはずなのに、空から落っこちてきたって言うんだから、
空を飛んでいたってことらしい。
それで、このペンギン、一生懸命空を飛ぶ練習をするんだ。
その姿はちょっと滑稽だけど、頑張れって応援したくなる。
さてさて、このペンギン、結果的に空を飛べたのですが、
いったいどうやって飛べたのでしょう。

話の結末が最高!
絵もシンプルでいい感じです。
私はとっても気に入ったので、ぜひお勧めです。

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◇ 作・絵: ゼバスティアン・メッシェン・モーザー
◇ 訳: 関口 裕昭
◇ 出版: 光村教育図書 
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by hanayuki_rei | 2009-06-04 19:06 | 児童書・絵本

おんがくねずみ ジェラルディン

ジェラルディンは これまで おんがくを きいた ことが なかった。
おとなら ある。 いろんな おと - にんげんの こえ、とびらの ばたん、
いぬの わうわう、 みずの じゃあじゃあ、 なかにわにいる
ねこの にゃあにゃあ。 それに もちろん ねずみの やわらかい
ちゅうちゅう。 だけど おんがくは いちども。
ところが あるあさ……


ジェラルディンがみつけた大きなチーズの中からは、
フルートを持ったねずみが現れました。
ジェラルディンは、その夜はじめて音楽を聴いたのでした。
今まで聴いたことのない美しい音はフルートの音でした。

なんとねずみのしっぽがフルートだったとは
この突拍子もない発想が素晴らしい。
また、ねずみたちの表情がとても可愛いです。

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◇ 文・絵: レオ=レオニ
◇ 訳: 谷川 俊太郎
◇ 出版: 好学社
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by hanayuki_rei | 2009-05-27 23:19 | 児童書・絵本


うさぎと絵本のブログです。愛うさぎの雪のこと、読んだ絵本のこと、日々のことなど思いのまま綴ってます。楽しく読んでもらえたらいいな。


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