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西表島旅行 二日目 由布島へ

朝食を食べ終えて、
次は、この旅で楽しみにしていた場所をめざして出発だ。
ホテル近くのバス停から路線バスに乗り込み、
運転手さんから勧められた3日間のフリー乗車券を購入して座席に座る。
車内は私ひとりだけで、がらんとしていた。
途中、地元の人と観光客らしき人など数人が乗車してきただけで、
バスは静かに走り続けた。
すれ違う車も人通りほとんどもなく、目的地に着くまでみかけた人は数えるほどだった。
バスは30分ほど走り、時間通りに到着すると、時間通りに走り去っていった。
「バスだけは島時間じゃないんですよ。」
フロントの人が言っていたのを思い出した。

地面を照り返す太陽の光が眩しく、目を細めて見た先には
水牛車がならんで、観光客達を待っていた。
チケット売り場に行き、事前にホテルで購入していた引換券を差し出すと、
赤いハイビスカスの花のブローチをくれた。
「見えるところにつけてください。帽子とか、バックとか…。」
この花は個人で訪れる人と観光バスでツアーとして訪れる人々を
区別するための目印の花だった。

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ここに来たかった理由は、ただひとつ。
何年か前、テレビのドキュメンタリー番組で見た光景が忘れられなかったからだ。
水牛車にゆられ、島のおじいが弾く三線を聞きながら、
ゆっくりと島へ渡る光景にあこがれ、いつか現実のものとしたかった。
いよいよ、あこがれの水牛車に乗れる。
あのドキュメンタリー番組で見た光景が現実のものとなるのだ。

水牛車は、ここから少し離れた由布島というところに向かって行く。
遠浅になっているため、歩いてでも渡れるほどの海を
水牛が私達を乗せた車をひいて渡っていくのだ。
水牛たちにはそれぞれ名前がつけられていて、行きの牛車を引いてくれたのは
おしんという名の牛だった。
島へ行くまでの間、島のおじいが話し、三線を弾いた。
話す言葉はさっぱり分からなかったが、
おじいの弾く三線の音と融合して情緒豊かなものとなった。
美しい音と心地よい風、牛車にゆられながら、ゆっくりと島時間が流れた。

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        行きの牛車を引いてくれた ”おしん” と おじい


由布島は海抜1.5m、島周2kmの小さな島だ。
そこにはたくさんの亜熱帯性の植物が植えられ、水鳥やヤギなどの動物も飼育されていてちょっとした動植物公園のようになっていた。
お土産やさんもあり、井戸の跡や旧校門の跡など由布島の歴史の跡も見られ、
観光バスで訪れた観光客もいて、観光地の顔を見せていた。
水牛車の待合所の近くのプールでは、仕事を終えた水牛たちが水に浸かり、
とても気持ちよさそうな瞳をして休んでいた。

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        水に浸かる水牛たち


帰りもまた、牛車にゆられのんびり帰る。
進行方向から小さな水牛が車を引いてやってきた。
のせているお客は2名だけ。
スピードは私達が乗っている牛車より、はるかに早かった。
小さな子牛の一生懸命な姿に私は釘付けになった。
同乗していた人たちもみな驚いて、見入っていた。
おじいの話だと、2歳くらいの水牛だという。
皆それ位から訓練をうけ、客を乗せた牛車を行き先に向かって、
きちんと引けるようになるという。
帰りのおじいは、話す言葉は分かりやすかったが、あまり話をしてくれず、
三線も弾いてくれなかった。
「ちょっと、ちょっと…!? ちゃんと仕事しようよ!」
でも、さっきの子牛の姿が、その気持ちを緩和してくれた。

期待が大きすぎたのか、思っていたのとは少し違っていたけど、
貴重な体験ができて満足だった。
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by hanayuki_rei | 2008-08-10 19:00 | 旅行


うさぎと絵本のブログです。愛うさぎの雪のこと、読んだ絵本のこと、日々のことなど思いのまま綴ってます。楽しく読んでもらえたらいいな。


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