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花の命日

今日は立春、2代目 花の命日です。
先代の花も、2代目の花も、どうも自己主張が強いらしく、
私に「忘れないで」と言わんばかりに、憶えやすい日にお月様に旅立っていきました。
初代 花(7才)は2000年12月25日、クリスマスの夜でした。

花の命日_b0085080_22113388.jpg


2代目花は、先代の花がお月様に行ってから、約1年後の4月に、
私たちのところへやってきました。
白くて、ちっちゃくて、とても元気で、可愛いうさぎでした。
ペットショップから家に来た日は、嬉しくてサークルの中を駆けずり回っていたね。
だっこが嫌いで、さわるとすぐに怒ったっけ。
でも本当はナデナデが大好きな甘えん坊さんだったよね。

花の命日_b0085080_22121063.jpg


それから4年と10ヶ月、
花はお月様に旅立ちました。
あまりにも突然で、早すぎる旅立ちに、
私は、最初それが現実とは受け入れられませんでした。
あんなに元気だったのに、あっけなく旅立ってしまうなんて。
私の腕の中で、静かに…そして眠るように…旅立った。
気丈で、己の弱いところを一切見せようとしなかった花が、
最後に、私だけに見せた弱さでした。

2月3日の朝、突然の大量出血でケージが血だらけになっていました。
しかし、その時の花は食欲もあり、まだ元気に見えました。
当日はどうしても仕事が休めず、気になりながらも病院に予約を入れて、
帰宅後すぐに花を連れて、病院へ駆け込みました。
検査の結果、子宮内膜症か子宮癌らしく、ひどい貧血の状態でした。
獣医さんより、その日 手術の予定があるので、
花の手術をするかどうかの選択を迫られたのですが、
私はどうしても答えが出せませんでした。
とりあえず応急処置の止血剤を打ってもらい、翌日また病院へ行くことにしたのです。
エコーや採血など痛い検査に耐えたからなのでしょうか、
検査室から出てきた花はすっかり元気がなくなっていました。
帰宅してからは、一時は少し元気を取り戻し、出血も止まったように見えましたが、
しばらくしてまた出血がはじまり、抱っこしていた私のお腹は真っ赤に染まりました。
その日一晩中、花を看ていました。
どんどん弱って力がなくなっていくのが、わかりました。
私は、花の口元に自分の顔を近づけて、息があるかを確かめながら、
抱きしめてあげることしかできませんでした。
そして…花は、そのまま息をひきとりました。
私の腕の中にむき出しの裸の花がいました。
これまで、ハンデキャップのある体を支え、生きるのが精一杯だったゆえ、
気丈に振舞っていた花が、全てをさらけ出した瞬間でした。

花の命日_b0085080_2212324.jpg


もうすでに息がないのは分かっていましたが、その事実を受け入れることができず、
花をつれて病院へ行きました。
「亡くなっています。」の一言に、私は愕然としました。
とてつもない間違いを犯したのではないかと、自己嫌悪に陥ったのです。
「なぜ昨日、手術に踏み切らなかったのか…。」
獣医さんは続けて言いました。「きっと花ちゃんはママと一緒にいたかったんだよ。
この状態だったら、きっと手術中に亡くなっていたかもしれない。
だから、よかったんだよ。」と。
その言葉に救われました。
私もそう信じたい。
最後は私の腕の中から旅立ちたかったのだと。

あれから3年が経ちました。
今夜の空は曇っていて、お月さまが見えません。
でも、私には見えます。
前脚もすっかり治って、幸せに、元気いっぱい飛び回っている花の姿が。
by hanayuki_rei | 2009-02-04 22:18 | うさぎ生活


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